「 Indie Rock 」に関する記事一覧(26件)

DISC REVIEW

2021年10月8日

夜半に芳る、春雷の芽吹き

LowHey What 轟く残響、異常性の皮を被りながらその芯に慈しみを持つノイズ。そこに重ねられる重力を持った男女の和声。これは全くもって事件なのではないだろうか。スロウコア、サッドコアの根元にその名を挙げられるミネソタ...

DISC REVIEW

2019年3月25日

かつての陽光は白亜に宿り、月下にて冷光を放つ

CopelandBlushing アメリカはフロリダ出身のビューティフル・エモ、Copelandの4年ぶりとなる新作。このバンドを聴くきっかけとなったのは、去年colormalのメールインタビューを敢行した時に、彼が自身の楽曲のリフ...

DISC REVIEW

2018年11月23日

沙汰待ちの子ねずみと、張り付くチューインガムの甘い香り

Peach PitBeing So Normal2016年結成(!)、カナダはバンクーバーの4人組インディバンド、Peach Pit。昨年発売された1st album、”Being So Normal”のレビューです。 さて...

DISC REVIEW

2018年7月9日

凪とともに匂い立つ潮と、冷たい霧、輪郭の息遣い

Fog LakeCaptainカナダのニューファンドランドのAaron Powellによる宅録プロジェクト、Fog Lakeの最新作。ニューファンドランドは、カナダの東海岸に位置する島であり、海洋性気候ではあるものの、寒流の影響を...

DISC REVIEW

2018年4月29日

波乗りのナードボーイズとぬるい水しぶき

Surfer BloodSnowdoniaアメリカ、フロリダより4人組インディ・サーフ・ロック、Surfer Bloodの4thアルバム。2009年にデビューシングルをリリース後、USインディの一角として進んできた彼らだったが、初期メンバーの...

DISC REVIEW

2017年9月29日

落穂拾いと月の騒めき、バター色の焦がれた夢まで

Tara Jane O'neilTara Jane O'neil11月に来日ツアーが控える、アメリカのマルチ・インストゥルメンタリスト/シンガーソングライター、Tara Jane O’neil。今回はその最新作であるs/tのレビュー。まず、僕が彼女のこ...

DISC REVIEW

2017年7月28日

カントリーサイドを駆ける、若草色の駿馬

Real EstateIn Mind明日からフジロックが始まります。というのもこれを書いているのは木曜日だからで、実際これが公開される頃にはもうフジロックは始まっているわけですが。 僕は去年が初フジロックでした。僕はそもそも人混みが嫌い...

DISC REVIEW

2017年5月11日

濡れたメロディが心地良い、メランコリック万華鏡

Tempalay『5曲』東京、埼玉を中軸に活動するスリーピースバンド、Tempalayのミニアルバム。USインディーの影響を感じさせる、ローファイでドリーミーなサウンド。優しそうなのに実は悪戯っぽい、目まぐるしく景色を変える...

DISC REVIEW

2017年4月26日

フォーキーにダンサブルに、心と体を揺らす無常の美

MONO NO AWARE人生、山おり谷おり東京は八丈島で結成された4人組バンド、MONO NO AWAREの1stフルアルバム。初の全国流通盤ながら既に完成度は十分。グルーヴィーなバンドアンサンブルは体を心地よく揺らしてくれるし、フォーキーな...

DISC REVIEW

2017年3月25日

スカンディナビアの背骨で鳴らされる、レトロ・ポップ・ソーダ・オルタナティブ

DråpeRelax / Relapseノルウェーはオスロのシューゲイザーに端を発するインディーロックバンド、Dråpeの2ndフルアルバム。Dråpeという言葉、僕は普通にDrapeと発音しており、ドレープとはドレスなんかに入るひだの部分...

1 2 3