disc reviewスモーキー&スウィートなガールズロックンロール
Bomb The TwistThe 5.6.7.8's
日本のガレージロックバンド、The 5.6.7.8’sの96年作。少年ナイフと並び海外で人気の高い日本のガールズ バンドであり、あの「キル・ビル」にも出演を果たしていたり。音楽性は50s~80sのアメリカのサーフミュージックなどをベースとしており、エネルギッシュで無骨なガレージロックが楽しめる1枚となっている。
表題曲にして彼女たちの代表曲の一つ#1「Bomb The Twist」。チャキチャキとした小気味良いギターに乗れる「Bomb the, Bome the, Bomb the Twist!」の咆哮が楽しい。いかにもアメリカンロック、サーフなリフが楽しいインスト#2「Jane in the Jungle」。色気たっぷりなバラード#3「Three Coolchicks」。スモーキーなボーカルとスウィートなコーラスの対比が堪らない。ちょっとサイケデリックさも滲ませるリフとドタドタとした2ビートが心地よい#4「Guitar Date」。ロックンロールの基本リフに則りつつ細かいフレーズが聴ける#5「Woo Hoo」。最後は南国っぽい雰囲気も漂う#6「Dream Boy」。
ある意味様式美的なジャンルではあるものの、エネルギッシュで荒々しい音の中に時折現れる繊細さは彼女たちならではの個性ではないかと思う。結成30年を超えた今でもなお国内外で精力的に活動を続ける彼女たち。是非一度手にとってみてほしい。