disc review現在と過去とが交差する、Future Funkの入門盤

shijun

若いジーBLUNTSIDE

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イギリスはスコットランド、アバディーンのトラックメイカー、bluntsideのミニアルバム。(曲名はなぜか日本語だがそういうジャンルなのだ。)いわゆるVaporwave/Future Funkの中でも特に聴きやすく、入門編としてはピッタリの一枚である。どこか懐かしいレトロのファンクミュージックに現代的なサウンドメイキングが施され、ノスタルジックな感情を抜きにしても湧き上がる高揚感。6曲入りだが、全部合わせても10分弱という短さであるため、手軽に手を伸ばしてほしい。

グルーヴィーなベースラインが早速楽しいディスコナンバーな#1「イントロ」。心地よいベースとボーカルが絡み合うファンキーなR&B#2「幸せの施設」。イントロが耳を引く。夏の夕暮れの海岸の高揚感を切り取ったような#3「ビーチ」。ギラギラしたレトロ感が楽しい。ボーカルを切り刻み楽器の一つとして組み立てた#4「魂」。レトロな雰囲気と裏腹に激しく現代的なビートが面白い。心地よいリフレインにレトロトリップすること受け合いの表題曲#5「若いジー(REDUX)」。優雅なホーンがもはやトライバルな雰囲気すら見せるゆったりした#6「ドライブ」で締め。

ジャンルの中でも加工感が薄く、過剰な編集による違和感もあまりなく聞きやすい出来になっているため、Future Funk入門にはぴったりな一枚である。胸を焦がすようなレトロ感を、ぜひ味わってほしい。name your price

 

WRITER

shijun

ポップな曲と泣ける曲は正義です。female vocalが特に好きです。たまに音楽系のNAVERまとめを作ってます。なんでも食べます。

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