disc reviewcllctv.企画 Internal Meeting vol.1に寄せて(その2)

tomohiro

みなさんこんにちは、cllctv. です。

前回に引き続き、来たる20200118、cllctv.企画東京編、Internal Meeting vol.1について書いていきたいと思います。

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flyer

ジャンルレスであるということ

ライブイベントって、基本的にシーン感の強い単一ジャンルのイベント(バンドマンが主催するタイプに多い)かジャンルレスのイベントか(イベンターが主催するタイプに多い)に二分されると思っていて、そのどちらにもメリットがあります。

今回、僕が組んだこのイベントは、ジャンルレスだと言える、と思います。僕の中では全てが地続き (これ結構伝えるのが難しくて、少しでも感じ取ってもらうために今回は全バンド自分の言葉で紹介しています。)なので全然ジャンルレスではないんですが、ポップ、ハードコア、ポストロックが一緒にあるイベントなので、ガワとしてはジャンルレスだなと思います。

ちなみに、僕は普段は単一ジャンルのライブに行くことが多いです。それは知らないバンドが混じっていても、そこで聞ける音像が想像できて、ライブハウスで急にドギマギしてしまうことがない、という安心感があるからです。(後は、知った顔が多いというのももちろんありますね)

一方で、こういった単一ジャンルイベントは、ともすると広がりを失ってしまうことになります。それもまさにInternal Meetingではありますが、僕が目指すべきはそこではないなとも思うのです。

他方、ジャンルレスのイベントは、うまくいけば思いもよらない出会いがあり、それは得難いものにもなり得ます。しかし、目的意識が薄くなると、客の気持ちが振り回されて大変なことになる、というのも感じることです。イベンターの「好き」が集まったイベントが、本当に「イベンターの好きが集まっただけ」になっているような状況です。それもある意味Internal Meetingでしょう。

僕はその両方から良いエッセンスを抽出したイベント=Internal Meetingができたらと思ってずっとやってきました。そしてついにその考えをそのままイベントタイトルにしてしまったわけです。

僕は広く浅くをモットーに音楽をダバダバ聴いてきた時期が長いので、おそらくジャンルの中で戦う人たちが思いも寄らない繋がりを拾い上げることができる、と自負しています。

そんな、「僕の思う繋がり」を丁寧にイベントを通じて伝えることで、新しい発見を作ることができる拓けた場所、でもそれは大きな目で見れば圧倒的に僕の知る内輪で構成されている。なのでInternal Meetingと呼んでみたりしています。

「僕の友達Aはめちゃくちゃいいことをやっているので、友達B,Cにも知ってもらいたい」というのが僕のやるイベントの根幹です。

どうすればお客さんが楽しめるか、それにはバンド=イベントを仕掛ける側が楽しめることだと思っています。だからこそ、僕はバンドの繋がりを結ぶことをすごく大切に思ってきました。自分の音楽を持っている人は、すごく音楽を楽しむのが上手です。そういう人たちが同じ会場で出会った他の音楽を楽しむこと、楽しんでいる様を見て演者も楽しくなれること、そしてそれが重なった「楽しむ」空気感は、「よくわからなくても確実に何か楽しい」。そういう空気をお客さんにももたらしてくれると思っています。

ぜひ当日は会場の最前列でどういう人たちが踊っているか探してみてほしいです。きっとステージに上がる側の人たちだと断言できます。あと僕。

僕が、僕らが何よりも楽しむので、みんな楽しくなってください。なれると思います。

 

では、後半のバンド紹介へ移ります。

WRITER

tomohiro

エモを中心に枝葉を伸ばして聴いています。アナログな人間でありたいと思っています。野菜がたくさんのったラーメンが好きです。

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