disc review都会の夜に煌めきを添える、10年代後期型ディスコエレポップ

FULLCOLORLucky kilimanjaro
東京のエレクトロ・ポップ・バンド、Lucky Kilimanjaroの1stミニ。ハウスやディスコポップ、シティポップなどの影響をポップでダンサブルに纏め上げた一枚。
ダンサブルなビートとシンセ、そしてフォーキーなメロディが乗る#1「Super Star」。EDMの影響も感じさせる浮遊感溢れるシンセとダイナミックなシンセの組み合わせが高揚を煽る#2「Magical Gravity」。80’sディスコハウスと言った趣の#3「Let Just One More Kiss」。同じく80’sディスコの匂いもありつつも、それらを経由した90’s J-POP的な匂いもまた放つ#4「Burning Friday Night」。キラキラしたシンセのバックで鳴る細かいビートが心地よい#5「Faking Love」。最後は夜を思わせるこれまたダンサブルな#6「Call Me Baby」。ブレイクのキラキラさもグッド。
よくサカナクション辺りと比較される彼らだが、サカナクションに比べるといい意味のシンプルさと爽やかさを感じた。さらっとした手触りで、力を抜いて聴ける6曲、だけど思わず体が揺れてしまう6曲。ただ、ある種の軽さを纏いつつも、歌詞では意外とドキッとすることも言ってたり、みたいなバランス感覚が今の時代性に合致している感じも。ぜひ一度手に取って見てほしい。