disc review心拍の谷間から顔を覗く、仄甘い斜陽
Love is Alive EPLouis The Child
シカゴのフューチャー・ベース・デュオ、Louis The Childの2017年作。あのテイラー・スウィフトやLordeも大絶賛するなど世界中から高い評価を得ているユニットである。最小限の音構成で構成された、温度の低いダンスミュージックが楽しめる一枚になっている。
クールに煌めく温度の低いシンセとトライバルなビートが心地よいビターなダンスナンバー#1「Go」。高揚感たっぷりのサビとアジアっぽいエキゾチックさを醸し出すブレイクが特徴的な#2「Fire(feat. Evalyn)」。スティールパン風のシンセに加工されたボーカルが乗るちょっとセンチメンタルな#3「Slow Down Love(feat. Chelsea Cutler)」。アグレッシブなビートにアグレッシブなラップが乗る#4「Phone Died(feat. Blaise Railey)」。抑えめながら確かにハッピーさを醸す上物がナイス。ベッドタイムを感じさせる様なメランコリックな#5「World On Fire(feat. Ashe)」。ちょっと溜めた様なビートと甘くとろけそうな歌声が心地よい。うねり蠢くベースと浮遊感溢れるシンセとウィスパーボイスの取り合わせが最高でメロディもポップな#6「Love is Alive(feat. Elohim)」。シンプルな構成が作り出す緩やかな心地よさ。ぜひ一度手に取ってみてほしい。