disc reviewブルースカイ・エバー・エバーグリーン

tomohiro

Возвращение домой (homecoming)bicycles for afghanistan

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ロシアはモスクワで活動する4人組ポップパンクバンド、bicycles for afghanistanの ep。アルバム名及び曲名はそのままでは何のことやらさっぱりなので、Google翻訳による英訳をつけておく。

 

このバンドを聞いた人間がどう形容するかなのだが、おおよその予想としては、少々乱暴かもしれないが、10人中8人が “ポップパンク強めのThe Get Up Kids” と表現するだろう。基本的な音楽性はメロディック、及びポップパンクなのだが、空間系エフェクトを多用し、時としてエモーショナルなアルペジオで温度差をつけてくるそのスタイルは、まさにエモの息吹を感じさせるものであり、さらに何と言っても歌メロの甘酸っぱさ、バンド名や曲名、アルバム名のセンスに隠そうともしないエバーグリーンさは90’sエモ直系の香りがもはや青天井だ。(アルバム名homecomingからの曲名Stay With Meなんてもはや、やりすぎじゃないのか。)

 

#1では、いきなりぶち上がり必須の必殺的なイントロで青臭さに頭がクラクラしてきたところに、中盤に突如として現れるあまりに確信犯なアルペジオですでに瀕死に追い込まれる。そこからややテンポを落として、これまたボーカルの掛け合いが絶妙な#2、ようやく一息つくかと思いきやまたもやイントロからまさに “Stay With Me” を完膚なきまでに押し付けてくる#3、小憎いベースフレーズから始まり、2ビートでポップパンクな右ストレートを打ち込んでくる#4に至るまで、どれもこれも甘酸っぱいし青臭いし、初夏の空だし入道雲だって瞼の裏に浮かんでくる。

 

まさかロシアにこんな確信犯がいたとは。ロシアにこんなシーンが今存在してるとしたら、とてもワクワクしてくる話だ。

 

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7″とても可愛いのでオススメですよ

 

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Молчание сирен

WRITER

tomohiro

エモを中心に枝葉を伸ばして聴いています。アナログな人間でありたいと思っています。野菜がたくさんのったラーメンが好きです。

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