disc reviewmail interview cllctv. meets PRIMACASATA
昨年、休止期間を経て活動再開し、3年ぶりとなる音源『Pricilla – EP』をリリースしたPRIMACASATA。活動初期から一貫していた伝えるための歌とそれを支えるハードコアの血脈。それもますますの充実感を持って拡張した新音源にこれからのPRIMACASATAを強く思い描くことができました。今回、過去作含めた全音源のサブスク解禁を受けて、より多くの人にPRIMACASATAを届けるきっかけとなればと、ギタリストであり、コンポーザーとして中心的な役割を担う村上(まあさ)さんにインタビューを行いました。
一緒に演奏した時に僕はこの歌作れないなって思って、だっつんも新しいバンドやるならそこで歌いたいって言ってくれたので、一緒に新しいバンドやろうよって
Tomohiro 今回インタビュー受けていただきありがとうございました。よろしくお願いします!
早速ですが、まずはPRIMACASATAの結成のきっかけ、これまでの歩みを教えていただきたいです。
村上 よろしくお願いします。
元々僕とドラムのたっぴーはAsleep the cloneっていうインストのバンドをしていて、だっつん(石黒)(Vo.)とは彼のsprawlと対バンで知り合って翌月くらいにsprawlの企画に誘ってくれた事から親しくなりました。
その後やっていたバンドを解散しようってタイミングで最後だしボーカル入れてみたら面白いねって話になって、だっつんにお願いして最後のライブだけ歌ってもらいました。
Tomohiro なるほど、きっかけはライブハウスだったんですね。その時点でそれぞれがすでに自分のバンドがあって。しかも、最後のライブでボーカルとしてだっつんさんが立ったのがきっかけとは!それが今に至ると言うことは、やはりそこに何か呼応し合うものがあったんですね。
村上 それまで今後一人で音楽作って発表していくか、バンドで音楽作っていくか迷ってたんですけど、一緒に演奏した時に僕はこの歌作れないなって思って、だっつんも新しいバンドやるならそこで歌いたいって言ってくれたので、一緒に新しいバンドやろうよって事になりました。
短い期間で沢山スタジオ入って最初のデモ音源の曲を作って、だっつんの紹介でベースも見つかってそこからスタートしました。
Tomohiro 初期衝動のエモーショナルさが感じられるエピソードですね。それぞれの歌や音楽に魅力を感じ、次の音楽が生まれる。それって結構得難い出会いなのでは無いかと思います。それから活動が続き、一時期太田さん(Ba.)の不在もあり活動ペースにも変化があったかと思います。
村上 そうですね、本当に祐介くんはよく戻ってきてくれたなって感じでした。
それでみんな揃ってこれからやるぞってタイミングで今度はだっつんが生活の変化もあってバンドを辞めるっていう話になり、じゃあPRIMACASATAでの活動は止めて、今後は残ったメンバーで別のバンドでやるかって3人で集まって話し合ってました。
でもよく聞いてみたら、だっつんはバンドやりたいけど生活で音楽にあてる時間を確保するのが難しいって事だったので、それだったら、ギターボーカルからボーカルになったら活動の仕方を変えてまた続けられるんじゃないかって話をしました。
Tomohiro ちょうどそれくらいの時期、まあささんと何度かバンドや音楽について話したこともありましたね。もちろん続けること/やめることの何が正解というのはないとは思うのですが、僕はプリマの音楽に確かにエネルギーをもらっていた一人だったので、たとえ時間がかかっても、ゆっくりであっても、音楽として続いていってくれたらという思いはありました。なので、PRIMACASATAを続けていくことを決めてくれたことはリスナーとしてとても嬉しく思いました。そして、新メンバーとしてギターを加え、活動再開ライブを行ったのが、昨年の夏でした。
村上 はい。活動再開して見に来てくれた人に、止まった時の続きじゃなくて進化した姿を見せたいって気持ちがあって、バンド内のモチベーションを上げる為にも今がそのタイミングだと思って新メンバーとして、快くん(今井)にギターをお願いしました。
Tomohiro 今年の頭には、cllctv.の企画にも新体制のプリマで出演してもらったわけですが、いよいよ5人でのプリマの枠が決まってきた感じがして、とても心強く思いました。
続けて、プリマの音楽のバックグラウンドについても聞かせていただければと思います。