性も宗教も民俗も、酸いも甘いも詰め込む倒錯的衝動
ザ・フロイトザ・フロイト現在はほぼ伝承上の生き物ではあるが、忘れた頃にライブハウスに現れる夜行性の生き物4匹、名古屋発のジャパニーズ・田舎・ニューウェイブパンクバンド、ザ・フロイトのフルレングス。 当時、名古屋の老舗ライブハ...
切なささえも普遍的なポップスに変えるということ
FREENOTEチョコレートボックスオーケストラ日本のポップバンドFREENOTEのラストミニアルバム。この後活動休止を挟み会場限定シングルや配信限定シングルなどをリリースするものの、まとまったアルバムとしては最後の作品である。ギターロックバンドと...
ビロードの尾を引き踊る、黒き金剛石に覗く割れ目
Lillies and Remainspart of graceバンド名はBauhausの曲名から。クールかつ妖艶。泣く子も黙る漆黒のジャパニーズポストパンク、Lillies and Remainsの現在へ続く始まりとも言える1stアルバム。僕がこのアルバムを手に...
強固なポップセンスの中に根をはる不敵な危うさ
ふくろうずループする日本のポップバンド、ふくろうずの1stアルバム。メジャーデビュー後は振り切れた明るい楽曲が増えてきている彼女たちだが、大元と言えるこのアルバムは彼女たち本来の暗さと抜群のポップセンスが奇妙な形で融和し...
幻想的タッチで現実を切り取る、シニカルウクレレポップ
つじあやの春蜜柑京都出身のウクレレシンガーソングライター、つじあやのの2001年発売の2ndフルアルバム。2002年リリースの「風になる」がジブリ映画「猫の恩返し」の主題歌となり一躍有名になった、と言えばピンと来る人...
超硬度のアンサンブルで削り出す、彫像に宿る眼光の鋭角
VacantVACANT島国日本のセンターポジション名古屋の、アンダーグラウンド＝裏栄から満を持して登場する3ピース硬質オルタナティブ、Vacantの1st album。Shellacはもちろん、Shiner、Failure...
昭和歌謡テイストで魅せるビッグ・グルーヴ
モダーン今夜青空とマント東京都内を中心に活動している大所帯バンド、モダーン今夜のセカンドアルバム。現在は7人編成だが、このアルバムをリリースした時には11人編成であり、ボーカルギタードラムベースだけでなく、ツインパーカッショ...
退廃と幻想の中間点、静と動の呼吸音を
CONDOR44db日本のオルタナティヴ・ロックバンド、CONDOR44の2ndアルバム。ジャパニーズオルタナの総本山とも言えるUK.PROJECTからのリリース。時に切れ味鋭い轟音ギターで疾走し、時には浮遊感全開のギタ...
正体不明神出鬼没ポップコンシュルジュ
the overweightsnicogori栃木県出身のポップバンド、the overweightsのセカンドアルバム。「憂鬱女子のキラキラ・シンセポップ」をコンセプトにしつつも、そのベースとなる音楽性は実に幅広い。キッチュでポップでちょっぴり...
日常を彩る食事、日常を彩る音楽
DJみそしるとMCごはんジャスタジスイ「くいしんぼうHIP-HOP」、DJみそしるとMCごはんの３枚目のミニアルバム。女子栄養大学出身の彼女の卒業研究に端を発するプロジェクトであり、音楽を通して料理の持つ楽しさを伝え続けている。FUJI ...