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東京を中心に活動する女性エレクトロニカアーティストkötturの1stアルバム。現在はソロで活動しているがこのアルバムの段階では二人組であった。アーティスト名はアイスランド語で「猫」という意味らしい。アイスランド語を引用するところからも感じられるように北欧のエレクトロニカ、アンビエントや、チルアウトなどの影響を感じさせる、どこか儚く神秘的なサウンドが特徴的。歌声もいい意味で日本人離れした、神秘的な程に透き通ったもので音楽性に非常にマッチしており心地よい。
和製Weezerとの呼び声も高い、00年代ギターロック初期を駆け抜けたパワーポップ、オルタナバンドYOGURT-pooh。
女性アイドルグループ「アイドリング!」の元リーダー、遠藤舞の2ndシングル。アイドリング!卒業後は初の作品でもある。彼女はアイドルと言えど歌唱力は確か、いや、「確か」等と言う言葉で片づけるのは勿体ない程の歌唱力を持っている。キュートでありながら深みのある歌声で、特に音の伸ばし方にエネルギーを感じさせる。曲ごと、いや展開ごとにコロコロと表情を変える様が目に浮かぶような表現力も魅力的で、軽快な楽曲からしっとりとしたバラードまで軽々と歌いこなしている。アイドル然としていないジャケットからも感じられるように、脱アイドル、アーティスト志向な要素もあるソロデビューであると思うが、その覚悟も頷けるほどの歌唱力である。
1ドラム、1パーカッションの二人のリズムセッションが、地鳴りする濁流のように絡み合う5人組マスロックインスト。
日本のガールズオルタナバンド、MASS OF THE FERMENTING DREGSの2ndミニアルバム。NUMBER GIRLが日本のオルタナシーンに与えた影響は大きいが、その中でも特にNUMBER GIRLの影響を大きく感じるバンドの一つだと思う。破壊的でありながら幸福感すら感じさせる轟音ギターに、物量で押し流してくるような爆音ドラム、そしてエッジの聴いたベース。プロデューサーにex.NUMBER GIRLの中尾憲太郎を迎えているのも、これ以上は無いと言うほど完璧な布陣である。ボーカルは決して上手くはないものの、声質も相まって爆音の中でいい清涼剤に成っているか。
2001年にVo/Gt. 山下によって結成され、2006年にBa. 宇野(GOLIATH, ex-ART-SCHOOL)、Dr. 横掘の加入によってその頭角を現したシューゲイジングオルタナティブ、COLD KITCHENの2ndミニアルバム。
このアルバムの発売は1999年。椎名林檎「無罪モラトリアム」がこの年である他、前年1998年にはthe brilliant green「the brilliant green」、Cocco「クムイウタ」がリリースされている。洋楽由来のグランジ、オルタナサウンドと女性ボーカルの親和性がJ-POPシーンで注目を浴びていた時代の中のリリースであった。彼女達、BUGY CRAXONEもまた、そう言った時代性の中に居たバンドの一つと言えるだろう。
初期リアルスクリーモ的な焦燥感に満ち溢れたスポークンワードボーカルと、どこか乾いた哀愁を奏でるギターが印象的なUS激情5人組、La Disputeの2ndフルアルバム。
名古屋を中心に活動する男女混声スリーピースバンド、sable antelopeの1st demo。音楽性としてはポストロック。といってもテクニック偏重では無く、楽曲ごとに確固とした雰囲気、世界観を描き出す、表現重視のポストロックと言えるだろう。女Vo.は透明感たっぷり、男Vo.は粘っこいエモーショナルさを持っており、その特徴的な声も世界観の形成に一役買っている。メロディラインはこの手のバンドにしては歌謡曲、あるいはJ-POP寄りであり、歌メロだけでも楽しめるクオリティになっている。
ART-SCHOOLの木下理樹と、元ART-SCHOOLで現ストレイテナー、Nothing's Carved In Stoneの日向秀和が久方ぶりにタッグを組んだことでも話題をさらった、killing Boyの1stアルバム。